宇宙の創造


現象界の創造の始まり

人の知識と理解は、彼が属している現象界に関してでさえも圧 倒的に不足しています。ゆえに人間にとっては、創造主の偉大さ を知り、自分自身をアッラーのご満悦と天国の楽園へと導いてく れる物事に関して以外は、そもそも目に見えない幽玄界に関する 理解の必要性はありません。こうした理由から、アッラー(y)は継 続的に使徒を遣わされ、人がそれでもって善行に努力すべく、幽 玄界の知識の一部をお教えになられたのです。もし人間の知性が 壁によって遮断された場所で何が起こっているかということにす ら到達出来ないような代物であれば、当然ながら幽玄界のことを 理解することは不可能でしょう。

アッラー(y)はこう仰いました: (アッラーは)相重なる七層の天をお創りになられたお方。 あなたは慈悲遍きお方(アッラーのこと)の創造に、少しの 乱れも見出さない。それで今一度目を凝らして見るがよい。 一体あなたはそこに、ただの一つでも亀裂でも見出すことが 出来るか?それからまた観察し、そしてもう一度観察してみ るがよい。あなたの目は疲弊し、惨めにも(そこにいかなる 欠陥も見出すことなく、元に)戻るであろう。 (クルアー ン 67:3-4)


天地とその間にあるものの創造

そしてかれ(アッラーのこと)こそは、真理をもって天地 を創造されたお方。その日、かれが、「(このように)あ れ。」と言えば、そうなるのである。かれの御言葉は真実。 ラッパが吹かれるその日(審判の日)、大権はかれに属する。 (かれは)不可知の事象も、顕現している事象もご存知であ り、この上なく英知に溢れ、全てを余すことなくご存知であ られる。 そしてかれ(アッラーのこと)こそは、真理をもって天地 を創造されたお方。その日、かれが、「(このように)あ れ。」と言えば、そうなるのである。かれの御言葉は真実。 ラッパが吹かれるその日(審判の日)、大権はかれに属する。 (かれは)不可知の事象も、顕現している事象もご存知であ り、この上なく英知に溢れ、全てを余すことなくご存知であ られる。 (クルアーン 6:68)

以下に挙げるのは、天地に存在する被造物のいくつかの例で す:
アッラー(y)は仰いました: そしてわれら(アッラーのこと)は天を、守られた屋根と した。しかし彼らは、われらのみしるしに背を向けるのであ る。そしてかれ(アッラーのこと)こそは、昼夜と太陽と月 をお創りになられたお方。それら(の天体)は全て、軌道を 飛んで行くのだ。(クルアーン 21:32-33)

またアッラー(y)は、こう仰いました: またアッラー(y)は、こう仰いました: (クル アーン 79:27-33)

またアッラー(y)は仰います: またわれら(アッラーのこと)は豊潤さを湛える風を送り、 天から(雨)水を降らせる。そしてそれでもって、あなた方 を潤わせるのだ。しかしあなた方は、その貯蔵を委ねられて いる訳ではない(つまり、あなた方はそれを望む者に与えた り、あるいは禁じたりすることが出来ない)。 (クルアー ン 15:22)

風には様々な種類があります。ある種の風は、アッラー(y)のご 慈悲によるものです。アッラー(y)は仰います: そしてかれ(アッラー)こそはそのご慈悲をもって、よき 知らせ(慈雨)をもたらす風を送られるお方。そして(その 風は雨を大量に含んで)重厚な雲を運び、われら(アッラー のこと)はそれを不毛の大地に降らせる。それからそれでも って水を降らせると、われらはそれでもってあらゆる果実の実を出させる。このようにしてわれらは、死んだ者たちをも (地面から)引き出すのである。あなた方が熟慮するように (われらはこれらの喩えを提示するのである)。 (クルア ーン 7:57)

またある種の風は、懲罰ゆえのものです。アッラー(y)は仰いま す: それとも、あなた方はかれ(アッラーのこと)が再びあな た方をそこ(荒れ狂う海)に戻し、あなた方に烈風を送り、 あなた方の不信仰ゆえに、あなた方を溺死させてしまわない とでも安心しているのか?そしてあなた方はわれら(アッラ ーのこと)に対し、あなた方の救助を求める者などを見出す こともないのだ。 (クルアーン 17:69)

またアッラー(y)は、こうも仰っています: …そして火を伴う烈風がそれ(果樹園)を襲い、焼失して しまう… (クルアーン 2:266)

また、アッラー(y)はこうも仰っています: それでわれら(アッラーのこと)は、不吉な数日間の間、 彼らに痛烈な暴風を送り続けた…(クルアーン 41:16)
アッラーは七層の天と七層の大地をお創りになられました。ア ッラー(y)は仰います: アッラーこそは七層の天と、そして地においてもそれと同 様のものを創られたお方。啓示はその間を下って来る。それ はあなた方が、アッラーが全てのことをお出来になり、そし てアッラーが全ての事象を熟知されていることを知るためで ある。(クルアーン 65:12)

創造の開端において、天地は一体でした。アッラー(y)は仰って います: 一体不信仰者たちは、天地が(かつては)一体であったの を、われら(アッラーのこと)が別々に分けたことを知らないのか?そしてわれらが全ての生物を水から創造したこと も?一体彼らは信仰しないのか?(クルアーン 21:30)

アッラー(y)は天地と、その間にある全てのものが創造された時 のことについて、こう仰っています: 言え、「あなた方は、大地を 2 日間でお創りになられたお 方を信じず、更にはかれに同位者まで設けるのか?かれこそ は万有の主であられるというのに。また、かれこそは丁度 4 日間でそこに堅固な山々を高く聳えさせ、そこを祝福し、求 める者たちのために、そこにおける糧をお定めになられた。 それからまだ煙の状態にあった天へと赴きになり、天と大地 に対してこう仰られた:“あなた方が望もうとも望まざると も、(われの命に)服するのだ。”それら(天と大地)は言 った:“私たちは従順に服します。”それからかれは(更な る)2 日間で 7 層の天を完成なされ、各天にそのご命令を示さ れた。またわれら(アッラーのこと)は天の最下層を灯火 (星々)で装飾し、それを守った。これは偉大かつ全能なる お方の、お定めである。」それで(これらの事実にも関わら ず)彼らが背を向けるのならば、こう言うのだ:「私はあな た方に、アードとサムードの(民を襲った)この上ない懲罰 を警告した。」 (クルアーン 41:9-12)